【台湾】BlackBerry好調、台湾サプライチェーン業績を牽引 キャッシング
【台湾】BlackBerry好調、台湾サプライチェーン業績を牽引
2010/06/07 17:30
台湾の市場調査会社である拓ボク産業研究所(TRI)のまとめたスマートフォンについての最新リポートによると、スマートフォン大手で人気端末ブラック・ベリー(BlackBerry)を擁するリサーチ・イン・モーション(RIM)は第1四半期、出荷量が初めて1,000万台の大台を突破し、携帯電話全体のシェアで世界第4位に躍進した。2011会計年度の出荷量は62%増の6,000万台に達する見通しで、RIMのサプライチェーンである台湾のWISTRON(ウィストロン=緯創)、Silitech、Ichia、Simulaなどの各社は、大幅な利益増の期待がかかる。一方、Apple(アップル)は7日に開催する同社のイベント「WWDC2010」で、スマートフォンiPhoneの第4世代となる「iPhone4G」を正式に発表する見通しだ。これに対してRIMは先ごろ、米国最大の通信事業者であるVerizon(ベライゾン・ワイヤレス)と共同で「BlackBerryBold9650」を発表。iPhoneG4の機先を制した形となった。2年間の契約を前提とした新型ブラック・ベリーの端末価格は149.99米ドルで、米第3位の携帯通信事業者スプリント・ネクステル(SprintNextel)の同等機種を50USドル下回る価格設定だ。RIMの台湾系サプライチェーン関係者は、「RIMの今年2月末時点における2010年会計年度第4四半期の出荷量は1,000万台を突破して1,050万台に達した。2011年会計年度の第1四半期の出荷量も1,200万台に達したほか、第2四半期には1,500万台に上る見通しだ。2011年会計年度の出荷目標は6,000万台で、2010年会計年度の3,700万台に比べて62%の大幅成長となる見込みだ」と述べた。ブラック・ベリーの台湾サプライチェーンには、アッセンブリーメーカーのWISTRON、携帯電話用キーパッド(Keypad)メーカーのSilitechおよびIchia、コネクタメーカーのSimulaなどが名を連ねる。このうちWISTRONはアッセンブリー業務を受注して間もないこともあり、今年の出荷量は500万〜600万台程度の見通し。一方、ブラック・ベリーの採用するQWERTY配列のキーパッドは単価が比較的高いため、SilitechとIchiaにとってRIMはすでに上位3社に入る上顧客となっている。Ichiaの5月の営業収益は4月比4.9%増、前年同期比20%増の6億6,700万NTドルを記録した。このうちキーパッド関連製品による営業収益は2億9,500万NTドル、フレキシブル基板(FPCB)は同3億7,200万NTドルだった。ただ、今年1〜5月の営業収益(連結)は前年同期比10.7%減の29億3,400万NTドルにとどまっている。市場関係者は、「Ichiaの第2四半期の営業収益は、第1四半期比2割成長するだろう。携帯電話の市場ニーズは下半期に旺盛になるので、同社の上・下半期の営業収益比率は4対6になる」と指摘した。一方、Silitechは7日に5月の営業収益を発表する予定。Simulaは携帯端末分野でRIMのほか、Palm、サムスン(Samsung)、LGなどの顧客を持つ。4月の営業収益は1億6,600万NTドルで新記録を達成。第2四半期の営業収益は第1四半期比25%成長と、やはり過去最高を記録する見通しだ。このほか、TaiwanMobile(台湾大哥大)は台湾におけるブラック・ベリーの独占販売権を所有。流通ルートとしては、Synnex(聯強)がサプライチェーンに入っている。また、通信事業者のChunghwaTelecom(中華電信)は、Vodafone(ボーダフォン)との協同購買という形を採用して、台湾におけるブラック・ベリーの販売権獲得を目指している。
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